うつわ空 

現代陶芸作家のうつわの紹介と企画展での展示販売のご案内

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

うつわと作家 -設楽享良さんー

うつわの作り手と接していると
作り手の思いがこちらに流れ込み
泣きたくなるほどになることがある。
もちろんそれは主観ではあるけれど

そのもどかしさも合わせ
純粋に真っ直ぐ向き合うのだ、と思う。

本来うつわが良ければ説明や背景などいらない
しかし、作家をしれば知るほどうつわに対する思いも深まる
それはオブラートにつつんでおいたほうがいいのだろうか 
そんなことを考えながら
栃木県矢板市、設楽享良さんの陶房へと向かいました。

矢板駅からまだしばらく国道を車で走らせ
田圃や畑、雑木林を抜け
木々に覆われた坂を上ったところに
窯と生活の家があります

設楽さんは
とにかく見てもらいましょうと
沢山のうつわを出して下さいました。



9_convert_20130707153111




固く締まった白磁のうつわは
安定感があり
手に取るものに安心感を与えます

こんなものもあるよ
これはどう?
とヒョイヒョイと次々出てくるうつわを前に
いつもと同じ思いにかられる

全部を引き取りたい気持ちを抑え
沢山のうつわからこれだけはと思うものを
とにかく普段の生活に気軽に使用できるうつわをと
そればかりを念頭にいれています



写真_convert_20130709190308




お昼の休憩をはさみセレクトを続けます
今回は会場が広いためいつもよりたくさんのうつわを
選ぶことにしました
いろいろあるけれど
うつわを見ている時間は楽しい

これだけは外したくないうつわ
おもしろい うつわ
あれこれ観ていたらまたもや全てを
持ち帰りたい思いにかられ
最終的にはうんうん唸りながらの
セレクトとなりました



4_convert_20130707152908




気が付けば夕刻
急ぎ日帰りの訪問は無事終了です。

確かで厳しく仕事をなさっている設楽さん
その後ろで見守る温かな眼差しの穏やかな奥様
坂の上の家
一匹の優しい表情をした犬

雑木林を駆け抜ける風



IMG_2252_convert_20130707154445.jpg




無地の白磁は限りなく無限に。
染付のうつわは設楽さんの表情を。

そんな、たくさんのうつわのけはいを
感じていただけたらと思います。
うつわのけはい 展
どうぞ お運びくださいませ



6_convert_20130707153020




企画展 「うつわのけはい」
~ うつわから漂うけはいを日々の生活に ~

2013年7月30日(火)~ 31日(水) 2日間限定
am 10:00 ~ pm 5:00
うおがし銘茶 築地新店  茶の実倶楽部 にて

取扱作家
設楽享良 尾形アツシ 谷口晃啓 山本英樹 橋村大作 小山乃文彦


設楽享良さんのうつわを中心に
展観いたします。




うおがし銘茶 築地新店  
茶の実倶楽部 へのアクセスはこちら



5_convert_20130707152946

スポンサーサイト
  1. 2013/07/09(火) 19:23:29|
  2. 陶房訪問
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

真っ直ぐな視線 -小山 乃文彦さん-

うつわの仕事を始めた当初
ばたばたと、日々状況が変化する中
連絡をするたびに立ち位置が変わっていたので
電話の向こうで苦笑されている姿が浮かび、
申し訳ないやら恥ずかしいやら
それでも何とか買付けに辿り付いたのは
5月の連休明けのこと

小山 乃文彦(おやま のぶひこ)さん
粉引きのうつわにこだわり
常滑で作陶されている
真っ直ぐな視線が印象的な作り手です

実は買付の日までお会いしたことがなく
うつわ本に掲載されている写真が頼り。
常滑駅まで迎えに来てくださった小山さんは
写真のイメージとは違っていました

ひとの手で表現されるものは
絵画、書、文章、など
仕方は違っていても
どこかに作り手自信が反映され、
反映されたそれらのものと
表現者である作り手との間には
なるほどと符合する点が多く見られます。

小山さんと初めてお会いした時に
写真で感じていた違和感が
溶けてなくなったのを
覚えています

正に小山さんが作られるうつわと
小山さんは一体でした。
そしてそれは
小山さんが作られるうつわが
ぴたりと作り手の意思に
符合している証なのではと思われます。



小山1




常滑は六古窯のひとつ
さぞや駅周辺は焼き物の町ならではの
お店や窯などがひしめいているだろうと
思っていただけに
淋しいほど静まり返った町並みに
知らず観光地を期待していた自分に
気が付くのでした。

駅から車でおよそ10分程、
海の方向へ向かうと
一件の古い平屋の民家の前で
車はとまります。
常滑の町は
見晴るかす どこまでも平地が続き
海からの風がそのまま吹いてくるようです。
この場で、生活と作陶をされています。

出来たばかりの
白い粉引きのうつわが沢山並んでいました



小山2




今まで使用していた粉引きの
白泥を違うものに変えたそうで
表情が若干違って見えます
土にしろ、化粧土にしろ、
入手が年々難しくなっているようで
その確保には苦労があるようでした。

それでも粉引きにこだわり
けしてぶれることのないうつわつくりに
専念されているのは
そらすことのない
真っ直ぐな視線からも
伺うことができるのでした

今回の企画展に展示するうつわを
選ぶのは大変な葛藤がありました
全てをご紹介したいという思いがあるものの
現在の資金面で買付できる限度のせめぎあいです



IMG_1999_convert_20130616065415.jpg




どうしてもと思う うつわを
展示させていただきます

小山さんの真っ直ぐな視線の奥にある
まっさらなうつわへの情熱を
ひしと受け止め展示させていただきます

どうぞ「いつかのうつわ」展
お運びくださいませ。

2013年6月29日(土)~30日(日)2日間限定
am11:00~pm6:00
神楽坂 アートスペースK2 にて


取扱作家
 小山乃文彦 尾形アツシ 谷口晃啓 山本英樹 橋村大作



IMG_2002_convert_20130616065504.jpg
試作用の小さな窯



粉引きの白にこだわって
作陶を続ける
小山 乃文彦さんのうつわを中心に
展示いたします。

白と ひとことでは言えない
たくさんの表情を
ご覧くださいませ


アートスペースK2 へのアクセスはこちら




  1. 2013/06/16(日) 08:01:03|
  2. 陶房訪問
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

背中は語る -山本 英樹さん-

幼いころ職人の仕事を見ているのが好きでした。
近所の路端でたたみの表替え作業をしているのを見つけると嬉しくて、
よく後ろからこっそりいつまでも見ていたものです。
陽だまりのイメージが残るのは、
畳替えの時節が春初めに多かったからでしょうか。

山本英樹さんの陶房「陶仙房」へ伺ったのも、そんな春初めの季節でした。
春の嵐がやってくると天気予報の知らせが流れ、
無事にお会いすることが出来るだろうかと心配になりながらの訪問。

          山本雲
               渦巻く雲


山本さんは佐賀県武雄市、黒髪山の麓で作陶されていらっしゃいます。
玄釉による鉄を思わせる黒い器は、独自のスタイルで個性的ですが、
けして主張することのない静かな気配がうつわから漂っています。

「料理を引き立たせる脇役としての器」
よく耳にする言葉ですが、山本さんの器はまさに
盛られる料理を想像するウツワです。

      山本皿


作業場、窯場、ひととおり案内していただいた後、
しばらく作陶される作業も見せていただきました。
伺う前に「なるべく存在を空気のようにしますので」などと言ったものの、
空気になどなれるわけもなく、個展準備前の忙しい時間を割いて下さいました。
作業を見せていただいたのは丁度、素地加工のところ。
成型後、生乾きのところで高台を削りだす作業です。
「師匠(番浦史郎氏)は無駄な動きがなく一発で仕上げるんですよね。
僕はまだ迷いがあって何回も削ってしまう」
そう言ってはいるけれど山本さんの後ろ姿は、
真摯に、まっすぐに、
削り出すうつわ一点にみごとに集中しています。

静かに時が流れる
背中が語る

しばらくすると、集中の糸を切り 「はぁー、緊張する。」
そうでした。私の存在に緊張していらっしゃいました。

「一気にやらないこと。時間を置くこと。それが大切なんです」
山本さんの言葉が心に残ります。
作陶に限らず、自分の普段の生活の中でもあてはまる言葉。
つい気がせいて先を進めがちになる時
この言葉を思い出し、一呼吸おくようになりました。

そんな山本さんの器作りの作業を後ろから静かに眺めていると、
幼いころ、職人の後ろ姿をいつまでも眺めていた時が蘇ってくるのでした。


           山本駅
            「陶仙房」最寄の有田駅

ツチノウツワ展 にて
山本英樹さんのうつわ展示いたします。
料理の映える想像するウツワ。
ぜひ、お運びください。


「ツチノウツワ展」
2013年3月30日(土)~31日(日) 2日間限定
am11:00~pm5:00
葉山 ギャラリー杢 にて

取扱作家
尾形アツシ 谷口晃啓 山本英樹 橋村大作(ガラス)



ギャラリーへのアクセスはこちら
http://www.kobo-moku.com/access/

※数に限りがございますのでお早めに。


  1. 2013/03/24(日) 14:50:38|
  2. 陶房訪問
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

窯の守り神 -谷口晃啓さん-

光の春。
天気予報での気象予報士の話しが耳に残り、
いらい好きな言葉のひとつになっています。
光が春を告げ、雪解けの音が春を呼び、本格的な春がやって来る。

そんな光の春2月、谷口晃啓さんの陶房へ伺いました。
谷口さんは京都、園部の近くで作陶されています。
奥様も陶芸家、ご家族で仲睦まじく生活されています。
仲睦まじい。
という言葉がぴったり

                   ひーこ


当初、常滑で作陶されていましたが、
2012年に谷口さんの生まれ故郷、京都園部の近くに新窯を構えられました。
まだまだこれからいろいろ手が加えられ変化し続けるであろう
手作り感たっぷりの新しいお住まい。
その隣にある窯のある作業場。
さらにこれから緑の季節を迎える庭。
どれもが新鮮で春の光に満ち、清しさが目に沁みます。
薪ストーブ、庭のハーブ、手作りの味噌。
都会で生活していては味わえないナチュラルな暮らしを、
なんの気負いもなく淡々とすごされている様子は、とても穏やかです。

谷口窯


谷口さんの白磁のお皿は、そんな環境の中で作られています。
ガス窯で作られる器のうち、今回の展示会に出展される白磁皿は型を使ったお皿です。
型で成型し、手指で整える。その手指の整えのけしきが谷口さんのお皿の大きな魅力になっています。
透き通るような清しい白磁は谷口さんの人間性そのままが表れ、
温かみを感じる質感は、生活の中から生まれてきたものだということが
ここに訪れて改めて納得できました。
温かな家族と、ぽかぽかと陽の当たる家庭。

あまりに居心地が良く仕事であることも忘れ、またすっかり時間を過ごしてしまいました。
写真、ガス窯の上にちょこんと乗っているのは、娘さん作成の窯の守り神。

守り神


余談ですが、最後に庭に出て奥様と植栽の話しをしていると、
ガーデンデザイナーであるポール・スミザーさんの庭作りを参考にしているとお聞きした。
ポール・スミザーさんは原種系の宿根草類を中心とした自然な雰囲気の庭作りに定評があります。以前より自然の理にかなった庭作りをされるガーデナーとして興味を持っていたので、名前が出てきた時には百年の知己を得たような気持ちになったのでした。


  1. 2013/03/18(月) 23:23:46|
  2. 陶房訪問
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

奈良の雪 -尾形アツシさん-

その日、奈良の宇陀は数日前に降った雪がまだ残り、
たしか、とても寒かったのではないかと思います。
でも本当のところ、初めての買付けに気持ちが高ぶりそれほど寒さのことは覚えていない。
初めての買付け。

尾形アツシさんに初めてお会いしたのは、東京の個展会場でのこと。
それまでいろいろな器屋さんで尾形さんの器を目にし、土の気配に惹かれた。
この器を作っているのはどんな雰囲気の方なのだろうとずっと気になっていた。
個展の会場は、騒がしい都会の中。
尾形さんは自然体で穏やかな気の流れを感じられる方でした。

取引をお願いしたいのだが、何と話しを切り出していいのかわからない。
「陶房に見学に行きたいのです!」とほとんど唐突に、というか不躾に切り出すと
すんなりいいですよ。と名刺をいただいた。

取引の件は淀みなく進み、いざ買付けの日を迎える。

言葉足らずで口下手、おまけに緊張が伴い買付け当日は
話すべき事のほとんどを
どこか違う空間に置いてきてしまった。
かたわらの器の棚。
雑然と積まれた器のひとつひとつに目がいきます。
静かに器の気配を聞く
少し緊張がほどけてくる
しばらくそのまま。。
そのうちにぽつりぽつりと器から音を感じる。
器との対話の時間。

ogata.jpg

そうして、初回買付けは終了しました。
尾形さんは瀬戸で何年か作陶された後、奈良に移られます。
移転後、薪窯を築窯し、粉引き、刷毛目、灰釉のうつわを中心に制作に取り組んでいらっしゃいます。
薪窯に使う薪は裏山から採ってくることから始まり、薪割り作業を経て、薪を充分用意してからの窯焼きです。
裏山で薪を採っている時、薪を割っている時、どんなうつわをイメージしているのでしょうか。

尾形 薪窯

帰り、お昼をご一緒させていただいた近くのお蕎麦屋さんで、
ふと、のぞいた窓の外に やわらかに落ちてくる、無数のふわふわの雪が
言うべきことの半分以上をどこかに忘れてきてしまった私の落ち込みを、
一瞬忘れさせてくれました。

  1. 2013/03/17(日) 01:30:48|
  2. 陶房訪問
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

うつわ空

Author:うつわ空
現代陶芸作家のうつわの紹介と企画展での展覧と販売をしています

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
お知らせ (12)
作家紹介 (6)
つれづれ (18)
陶房訪問 (5)
企画展 (74)
展覧会案内 (2)

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

アクセス

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。